科学のラジオRS 第154回【旅行から引っ越しに、月への思いの変化!!】

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アポロは「旅行」でアルテミスは「引っ越し」!人類が月に街を作る時代のリアル

「月に行く」と聞くと、少し前まではニュースの中だけの遠い話でした。でも今、人類はいよいよ月に「住みつく」時代に足を踏み入れようとしています。今回はそんな、月との付き合い方がガラリと変わる最前線のお話です。

アポロは月に「旅行」しただけ。でも今度は月に「引っ越し」して、街まで作っちゃいます。

私服姿でくつろいだ宇宙飛行士が、月面を走るキャンピングカーの運転席でのんびりティータイム。車内はぽかぽか快適なのに、窓の外には鋭くとがったガラス片だらけの荒野が広がっている——その温度差がなんともシュールな一枚です。

宇宙服を着なくていいなんて、もはや月面ドライブというより「移動できるリビング」ですね。

そもそも何が起きているの?

約50年ぶりとなる有人月面探査「アルテミス計画」が、いよいよ本格始動しています。日本人宇宙飛行士2名が月面着陸することも正式に合意され、今大きな注目を集めています。

かつてのアポロ計画が、必要な物資をすべて地球から積み込んで行って帰ってくるだけの「旅行」だったのに対し、アルテミス計画は現地で暮らしながら街を築いていく「引っ越し(定住)」を目指すプロジェクトです。この定住生活を支える切り札のひとつが、トヨタとJAXAが共同開発中の「月面キャンピングカー」なのです。

この壮大な引っ越しプロジェクトの裏側、文章より耳で聞くほうがきっと面白いです。ぜひポッドキャストの本編もタップして聴いてみてください。

さらに月の話です。気になるところだけパチパチっと開いて読んでみてください。

① アポロは「旅行」、アルテミスは「引っ越し(定住)」!

約50年ぶりとなる有人月面探査「アルテミス計画」が本格始動し、日本人宇宙飛行士2名の月面着陸も正式に合意されました。かつてのアポロ計画とアルテミス計画、どちらも「月へ行く」という目的は同じですが、その中身はまったく違います。

アポロは必要な物資をすべて地球から積み込んで、目的地に着いたらまた地球に戻ってくるだけの「旅行」でした。一方のアルテミス計画は、月に定住して街を作っていく「引っ越し」を意味しています。旅行と引っ越しでは、持っていく荷物も心構えもまるで違いますよね。人類の月との付き合い方が、次のステージに進もうとしているのです。

② トヨタとJAXAが本気で作る「月面キャンピングカー」

月面を走る「有人プレッシャライズド・ローバ(月面車)」を、トヨタとJAXAが共同で開発しています。この車は10年間もの運用が可能で、内部には空気が循環する仕組みが完備されているため、宇宙服を着ずに私服のまま月面でのドライブや生活ができるのです。

月面では砂の性質上ゴムタイヤが使えないため、タイヤには金属製の網状タイヤが採用されています。さらに無人のときは自動運転に切り替わるなど、地上の車の常識をまるごと覆すような技術が、この一台にぎっしり詰め込まれています。

③ 月の悪魔「レゴリス」と、地上の知恵の戦い

月の砂「レゴリス」は、地球の砂と違って風や水による風化を受けていません。そのため一粒一粒がガラス片のように鋭く尖っており、機械や宇宙服を傷つけてしまう、月面開発における最大の天敵とされています。

この厄介な環境に立ち向かうため、2015年に設立された日本の宇宙探査イノベーションハブでは、建設業やタカラトミーといった「非宇宙企業」が培ってきた地上の枯れた技術を、最新のAI技術と融合させる形で解決に挑んでいます。宇宙開発の最前線を支えているのが、実は身近な業界の知恵だったというのは、なんとも心強い話ですね。

もっと知りたい方へ

アルテミス計画や日本の有人宇宙活動について、さらに詳しく知りたい方は、以下の公式サイトもぜひ覗いてみてください。

宇宙服なしでくつろげる月面キャンピングカーに、旅行から引っ越しへと変わる月との付き合い方。そして地上の枯れた技術が月の悪魔に立ち向かう縁の下の力持ちぶり——今回もたくさんの発見がありました。それでは、また次回のホームルームでお会いしましょう。

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