科学のラジオRS 第59回【日本が持ち帰った46億年前のタイムカプセル~生命の種~(前編)】

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たったのティースプーン1杯!日本は驚きの方法を宇宙で成功させました。

「宇宙から届いたお土産が、たったティースプーン1杯だった」——そう聞くと、ずいぶん少ないと思うかもしれません。でも実はこの1杯、人類が手にした中でもっとも“汚れのない”宇宙のかけらでした。今回はそんな、小さくても価値は無限大なお土産と、そこに隠されていた「海のルーツ」に迫る前編です。

※ティースプーンはイメージですが本当に小惑星を掘った驚きの方法!!

宇宙の彼方まで飛んでいって、とんでもなく大事そうにお弁当箱を抱えて地球に帰ってくる小さな探査機。周りの人たちは「え、それだけ!?」と拍子抜けした顔をしていますが、箱を開けてみると、その中身は誰も見たことのない46億年前のピュアな“具”でぎっしり——実はそのお弁当箱、開ける前から科学者たちを大興奮させる代物だったのです。

そもそも何が起きたの?

初代の探査機が持ち帰ったサンプルは、耳かき5杯分ほどの量でした。それでも当時は世界初の快挙として大きなニュースになりましたが、2代目の探査機はそれを大きく上回る、ティースプーン1杯強という量を持ち帰ることに成功しています。量だけ聞くとまだまだ少なく感じるかもしれませんが、これは「味の素をひとふりした程度の重さ」しかないと言えば、そのすごさが伝わるでしょうか。

しかも今回すごいのは「量」だけではありません。採取した「方法」にも世界初の技術が使われていました。小惑星の表面は、長い年月のあいだ紫外線を浴び続けてボロボロに変質してしまっています。たとえるなら、日焼けしてボロボロになったみかんの皮のようなもの。そこで探査機は、あえて弾丸のような装置を撃ち込み、皮の内側にある変質していない「みかんの身」の部分、つまり46億年前とほとんど変わらないピュアな地下の砂を掘り起こして採取したのです。

これまで科学者たちが分析に使ってきたのは、たまたま地球に落ちてきた隕石でした。しかし隕石は、大気圏を通過する際の熱や、地球に落ちた後の風雨にさらされて、すでに本来の姿から変質してしまっています。いわば「使用感のある中古品」を基準に研究してきたようなものです。そこへ、変質する前のまっさらな「新品」のサンプルが初めて届いたわけですから、科学者たちが大慌てで教科書の内容を書き換えることになったのも当然と言えるでしょう。

つまり、46億年前の地球の生命の誕生の秘密もそこに!!ぜひポッドキャストの本編もタップして聴いてみてください。

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